蛇稽古

ボールパイソンとレオパのモルフで悩みつつ、島物のミズオオトカゲを愛でる人のブログ

趣味の辞め時

少し前の話になりますが、空き巣に入られました。

とある趣味のものばかり盗られたのですが、一生モノと意気込んでいただけにキモチにポッカリ穴が空いてしまいました。

収集癖があるので何かと集めがちですが、今回の件で思うところがあり全体的に縮小していこうと思います。

手始めに手放すのは万年筆。
大学時代よりちょこちょこ集め始め、計8本。
尊敬する小説家さんとおそろいのペンを買ってウキウキしたり、
文章だけでなく様々なインクで気持ちを表現できたりと楽しい趣味でした。

また、現在携わっている仕事は先方の偉い人と同じペンを使っていたことがキッカケだったりとご縁もありました。
とはいえ、私、そもそもペン使う仕事じゃないし。。。

っということで思い切って全て手放すことにしました。
この趣味で感じたことを独断と偏見で書くと以下の通り。

  • 万年筆を使ったからといって字は上手くならない
  • 重要な書類含め万年筆に合わない紙質が多く、実際に使用できるシチュエーションは少ない
  • 意外と愛好家は多い
  • 分不相応なペンを使うと怪訝な顔をされるケースが多い
  • ペンのブランドで人柄を判断されがち
  • 人前で使うならドイツ製、特にペリカンの限定品は同趣味の人と最も話が弾みやすい
  • ペンの価格より、手癖にあったペン先調整が大事
  • 日本語を書く用途でペン先未調整なら日本製がベター
  • ラミーのサファリを侮ってはいけない

たぶん8割方あってるはず!
ここ数年、万年筆が流行っているようなので誰かの参考になれば。

改めて自分のコレクションを見返すとドイツ製が多い。
耐久消費財はなんやかんやでドイツ製選びがち。
アンティークカメラもドイツ製一辺倒でした。

生き物でいえば、、、
熱帯魚は南米。
サンゴはオーストラリア。

両爬は、、、結構まんべんなくつまみ食いしてるかも笑 ボールはアフリカ、モニターは東南アジア、カベカナヘビはヨーロッパ。 さらに最近はヤドクにも手を出し始めました。

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原産国統一するだけで温湿度管理が楽になるのに、、、計画性が無い。

ダニと対策と私

慢心していた

それに尽きるのですが、去年夏に導入した個体がキッカケでヘビダニが蔓延しました。
今までダニとは無縁な日々を過ごしていたため、
同じ趣味の仲間内で被害報告は聞いてはいたものの、
なんだか他人事のように感じていました。

やー、大変ですね、ヘビダニ。
ここ1年ぐらいモチベーションが下がっていたのも原因はコレ。
収束から数か月経ち、ようやく飼い主の気持ちも落ち着いたので記録残します。

我が家の飼育種としては
・蛇(ボールパイソン)
・ヤモリ&トカゲ
・餌昆虫
・別趣味のサンゴ(ミドリイシ含む)
こんな感じ。

ヘビダニなので蛇以外には寄生しないものの、
対応の薬剤の影響を懸念。
餌昆虫は当然アウト。
サンゴも無脊椎動物かつ殺虫剤は水溶性が高いものが多いので厳しい。

とはいえ、都合の良い薬品があるわけではなく、
結果的に用いた物は下記の2種
①フロントライン←哺乳類用、局地的な使用
②バポナ←一般的?な所謂殺虫プレート。
ドラクエでいうと①がメラ、②がギラってイメージ。

上記の飼育状況からメラから試したくなるわけで、
実際に使用してみたのですが、、、
結論から言うと私には合いませんでした。

不器用なので生体&ケージの消毒に必ず漏れが出る。
ケージの隅とか生体の顔付近とか100%消毒しきれない。
結果的にいたちごっこになり挫折。

目に見える悪影響はなかったものの、
長期戦になれば悪い影響を与えるだろうと思い切って②のバポナに移行。

こちらはすぐに結果がでました。
1か月以内にダニ撲滅成功。
ただし、
・ボールのサブアダルト1匹
・海水のエビ1匹
を殺してしまい、
サンゴも全体的に調子を落としました。

また、一部のボールにダニに噛まれた傷がシミとして残りました
。 このシミを見るたびに今回の騒動を思い出し、戒めとしたい所存です。

若かりし頃の思い出の爬虫類を買いに行ったつもりが違う物を買った話。

十代の頃、少しの間ですがロサンゼルスに住んでいました。

様々なカルチャーが有り、華やかな街ではあったのですが、
当時の私は貧しく、住まいはもちろん郊外。
車社会だというのに車も保有できない。
街に繰り出すバス代すらケチりたい。

そんなわけで映画に出てきそうな荒野を何時間もひたすら歩くという生活をしていたのですが、
その時の楽しみが綺麗なカナヘビに出会うことでした。
当時はまったく爬虫類に興味はなかったものの、
日本には居なさそうな綺麗な発色のそれに出会うことが何よりの楽しみでした。

ふと、そのことを思い出し、あれはなんという種だったのかとググってみたところ、、、

www.californiaherps.com

シクラでした。
私の思い出の爬虫類は外来種でした。。。

まぁでも、私にとっては思い出の爬虫類。
入手できるのならばお迎えしたいなと。
関西でカナヘビの取り扱いの多いショップさんに行ったわけです。

シクラの在庫はあった。
ただ、その側に居た青発色の個体に魅了されて、、、

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カメリアーナを買いました←
若かりし日の輝かしい思い出も青発色には勝てなかった。
購入動機とかもうおざなりになっちゃったけど非常に満足。

今でも綺麗ですが、クーリング後はさらに発色良くなるとのことなので、
来年の春を楽しみにしたいと思います。

私の爬虫類飼育における新型コロナの影響

新型コロナウィルスが流行して早数か月。
仕事を含め至る所に影響が出てきました。
爬虫類という趣味に関してもSNS等を見ていると、
各種イベントの中止や入荷量の減少、餌の供給不足などがあるようです。

新規導入がしづらくなるのは仕方ないにして、
餌など消耗品の入手難易度が上がるのは深刻ですね。
飼育スタイルを一変させたという投稿もちらほら拝見しました。

私はというと、こと爬虫類に関してはあまり影響を受けておりません。
といいますのは、私はモニター、ボール、レオパと給餌頻度を一時的に落としても維持可能な種を飼育しています。
職業柄急激に稼働が上がる瞬間があり、マメなメンテができない可能性があります。
その為、多少の餌切れにも耐えうるという基準で飼育種を選んでいました。
※非推奨

もちろん、長期的に見ると極端に少ない給餌頻度は個体にとっていいものではないでしょう。
ただ実際に実践するかは別として少なからず心にゆとりができ、
結果的に慌てず行動が出来ているように思います。

とはいえ、この状況が向こう1年以上続くと想定すると何らかの対応はせねばなりません。
モニターに関してはスーパーの食材で代用可能。
レオパに関しては人口餌の併用で乗り切れそう。

www.hebigeiko.com 問題はボールの餌であるマウス、ラットです。
積極的に行いたいとは言えませんが、自家繁殖も視野に入れる必要があるでしょう。
ただ、私自身が新型ウィルスに感染し、一定期間メンテが出来なくなるリスクもあります。

また、餌がまだ手に入る間にベビーサイズの子たちをなるべく成長させ、
餌切れに対応できる体力をつけさせるというのも一つです。
喫緊の対応としてはこれに力を入れていきたい。

我が家の子達にとっても多少無理をさせることになりますが、
一頭も欠けることなくこの状況を乗り越えたい所存です。
見通しの立てれないリスクには過敏に反応するくらいがちょうどいいかなと考えます。

魯山人とボールパイソン

先日、北大路魯山人著の"魯山人味道"を読みました。
万人にお薦めできる本だとは思いませんが、年に一度は再読してしまう一冊です。

美味しんぼの海原雄山のモデルとなっただけあり、なかなか癖のある御仁のエッセイ。
18の頃、初めて読んだ時は拒絶反応すらできました。
断言口調でのもの言いは事柄の是非に問わずなかなか受け入れる事が難しい。
しかし、癖になると言いますか、ふと読み返したくなる瞬間が出てくるのです。
そして今年も再読に至った次第です。

とはいえ、私は料理人でなければ美食家でもない。
只の食いしん坊です。
彼の提言に対し理解の域に達しません。
ただ、年を重ね何度も読み返していく中で理解までは行きませんが、 新たな気づきと言いますか腑に落ちる瞬間があるわけです。

今年の気づきは料理ではなくボールパイソンがらみのこと。
いくつかある脳内繁殖計画の内、"クラウン"に関してはなかなか方向性を見出せずにいました。
コンボ化するにあたりどんな表現を目指していくのか。
シングルでも魅力的な表現なだけに難しい。
そんな思いを秘めつつ、本を読んでいると下記の一節が心に引っかかりました。

原料の原味を殺さないことが料理のコツのひとつであります。きゅうりならきゅうり、そらまめならそらまめに、それぞれの持ち味があるのですから、その持って生まれた味を殺さないように工夫しなければなりません。

なるほど原料の原味。
クラウンの"味"って何でしょうか?
もちろん表現幅があるミューテーションですし、一概には言えません。
私の好みで言えば頭は矢尻の剣尻のようなパターン、背中はサイドまで一本の筋になったブラックバック。
そんな表現が好きですね。

なるほどなるほど。
まずはベースとなるイメージは固まりました。
特に頭大事、なかなか難しいですが、頭の柄は残す方向性に持っていきたい。

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ってな訳で1匹導入しました。
選んだポイントはとにかく頭の柄の広さ。
帽子みたいでかわいい。

ここから~と大判風呂敷を広げたいところですが、
あまり先の事を話すと鬼に笑われてしまうので今日はこのくらいで。

大名行列

食あたり騒動から早一週間。
ようやく復活しました。

絶食→流動食ときてようやく固形物を食べれるまでに。
固形物最高!!
健康最高!!!

って事で溜まりに溜まったペットのお世話を午前中に済ませ、
大阪市福島区で開催された"サロメ"という蛇主体のイベントに行ってきました。

お目当ては、、、仲良くして頂いているえいちさん(ORIGIN Ball World)。
えいちさんの私の中でのイメージは拘りの男。
一緒にボールを見ていても、個体の選定基準が私よりシビア。
そんな方の作出物、興味津々です。

感想はというと、シングルモハベひとつ取っても、黒々としていて綺麗でした。
種親大事、、、勉強になりました。

そんなえいちさんの所より1匹お迎えです。
シングルのマホガニー♀

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細かい事をいうとBHBライン、いわゆるブラックオパールと呼ばれるもの。
実は既に同ラインのマホガニーコンボを1匹、通常ラインのシングルを1匹保有しています。
一般的には十分な量を保有しているのですが、ライン別にシングルを揃え表現差を見たい。
そんな野望を抱いた矢先、ご縁がありえいちCBの子がやってきました。

日頃お世話になっているえいちさんにあやかって"エイ子"と命名。
元気いっぱいの子に育ってくれるでしょう。

前述の通り、マホガニー絡みのボールが3匹になったので表現差の比較のエントリなんかも書いてみたいですね。
今日は病み上がりなのでこのへんで。

サルモネラ菌について考える一週間

お酒の席はいいものです。
ビールはいつだってビールだし、
枝豆はいつだって枝豆。

そんな当たり前の事を考えつつ、帰路についた訳ですが翌朝からどうも調子が悪い。
私の知っている二日酔いじゃない。
風邪かなと安直に考えていたんですが、日に日に衰弱していく。
飲食もままならず、すんなり飲めるのは常温のポカリのみ。

これはちょっと不味いかなと思い始めたタイミングで同席者からの連絡が。
"鳥の○○に当たったんだけど、そっちは大丈夫?"
これが噂の!と妙に納得しつつ、病床で手持ち無沙汰なのでこのエントリを書いております。
発熱もあり身体は怠いのですが、頭は妙に冴えているんですよね。

今回の原因となったのはどうやらサルモネラ菌。
爬虫類の世界でもよく耳にするワードですよね。
衛生管理ってケージ内は徹底しているつもりでしたが、
ケージ外、つまり飼育者である私に関しては考えが甘い節があります。

調べてみると

3年間で確認された5歳未満の子どものサルモネラ感染症患者175人のうち、27%が爬虫類のペットを所有する家庭で発症したものであることを突き止めた。

ペットの爬虫類、乳幼児にサルモネラ感染リスク 英研究 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

対象が子供だとはいえ、結構なリスクがあることがわかります。
今回の件でサルモネラ菌の力を思い知ったので、
除菌には力を入れていく所存です。

P.S.
最近、ハマっているドラクエウォークですが、
お尻を抑えつつ一日一万歩は死守しています。