蛇稽古

ボールパイソンとレオパのモルフで悩みつつ、島物のミズオオトカゲを愛でる人のブログ

魯山人とボールパイソン

先日、北大路魯山人著の"魯山人味道"を読みました。
万人にお薦めできる本だとは思いませんが、年に一度は再読してしまう一冊です。

美味しんぼの海原雄山のモデルとなっただけあり、なかなか癖のある御仁のエッセイ。
18の頃、初めて読んだ時は拒絶反応すらできました。
断言口調でのもの言いは事柄の是非に問わずなかなか受け入れる事が難しい。
しかし、癖になると言いますか、ふと読み返したくなる瞬間が出てくるのです。
そして今年も再読に至った次第です。

とはいえ、私は料理人でなければ美食家でもない。
只の食いしん坊です。
彼の提言に対し理解の域に達しません。
ただ、年を重ね何度も読み返していく中で理解までは行きませんが、 新たな気づきと言いますか腑に落ちる瞬間があるわけです。

今年の気づきは料理ではなくボールパイソンがらみのこと。
いくつかある脳内繁殖計画の内、"クラウン"に関してはなかなか方向性を見出せずにいました。
コンボ化するにあたりどんな表現を目指していくのか。
シングルでも魅力的な表現なだけに難しい。
そんな思いを秘めつつ、本を読んでいると下記の一節が心に引っかかりました。

原料の原味を殺さないことが料理のコツのひとつであります。きゅうりならきゅうり、そらまめならそらまめに、それぞれの持ち味があるのですから、その持って生まれた味を殺さないように工夫しなければなりません。

なるほど原料の原味。
クラウンの"味"って何でしょうか?
もちろん表現幅があるミューテーションですし、一概には言えません。
私の好みで言えば頭は矢尻の剣尻のようなパターン、背中はサイドまで一本の筋になったブラックバック。
そんな表現が好きですね。

なるほどなるほど。
まずはベースとなるイメージは固まりました。
特に頭大事、なかなか難しいですが、頭の柄は残す方向性に持っていきたい。

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ってな訳で1匹導入しました。
選んだポイントはとにかく頭の柄の広さ。
帽子みたいでかわいい。

ここから~と大判風呂敷を広げたいところですが、
あまり先の事を話すと鬼に笑われてしまうので今日はこのくらいで。